毎年シーズン後半になると優勝争いと共に注目されるのがクライマックスシリーズ出場をかけた順位争いです!
今回はそんなクライマックスシリーズについてルールや順位によるアドバンテージの違いなどまとめていきたいと思います!
クライマックスシリーズ(CS)とは
クライマックスシリーズとは2007年から導入された、プレーオフ制度のことです。
セリーグ、パリーグ共にリーグの上位3球団に出場権が与えられ、トーナメント形式で日本シリーズ出場権をかけて戦います!
リーグの2位と3位の球団が「ファーストステージ」を戦い、勝った方が1位の球団と「ファイナルステージ」を戦います。
それぞれのリーグでこのトーナメントを勝ち上がってきた球団同士が日本一をかけた「日本シリーズ」で戦うことになります。
リーグ2位と3位での条件の違い
ファーストステージは3試合制で行われ、先に2勝した球団が勝ちとなります。
勝利の条件は同じですが、リーグの順位が上位である2位の球団にはアドバンテージが与えられます。
・ホーム球場で試合が開催できる権利
・引き分け試合により3試合終わった時点で勝数が同じになった場合2位のチームが勝利
「これだけ?」と思うかもしれませんが、これが結構大きな利点になるのです!
基本的にシーズンの半分をホーム、残りの半分をビジターで行うのですが、それを割合で表すとホームが5割でその他5球団の球場がそれぞれ1割程度。(交流戦や地方球場開催もあるので大体の数字です)
それだけに慣れの差があるのか、データでも一般的にホーム球場での試合の方がわずかに勝率が高くなる傾向が見られるのです。
実際に2017年は12球団すべてのホーム球場の勝率がビジターの勝率を上回るなんてこともありました!
また勝敗を左右する以外にも、もちろん興行面からみても大きな条件です。
満員確定の一大イベントを自らの球場で行えることは球団に大きな利益をもたらすことにもなります。
次のファイナルステージでもシーズン1位の球団のホーム開催になるので、3位の球団はクライマックスシリーズ中、常にビジターでの試合になってしまいます。
リーグ1位のアドバンテージ
ファイナルステージではファーストステージを勝ち上がってきた球団とリーグ1位の球団が対戦します。
ルールは6試合制で先に4勝した方が勝ちとなります。
またここでもリーグ上位の1位の球団にアドバンテージが与えられます。
・ホーム球場で試合が開催できる権利
・1勝分のアドバンテージ
・引き分け試合により6試合終わった時点で勝数が同じになった場合1位のチームが勝利
ホーム開催に加え1勝分のアドバンテージが1位には与えられます。
元々その年1番強い球団な上このアドバンテージがあるため、1位球団のCS突破率は79%となっています。(2018年までのデータ)
ちなみに2位は13%、3位は8%です。
クライマックスシリーズの日程
今年(2019年)に予定されているCSの日程を確認してみましょう。
10/ 5 ファーストステージ
10/ 6 ファーストステージ
10/ 7 ファーストステージ
10/ 8 予備日
10/ 9 ファイナルステージ
10/10 ファイナルステージ
10/11 ファイナルステージ
10/12 ファイナルステージ
10/13 ファイナルステージ
10/14 ファイナルステージ
10/15 予備日
10/16 予備日
これを見ると日程にも1位球団に有利な部分があることがわかります。
ファーストステージを戦う球団はそこで最低2人の先発投手を登板させることになりますが、中5日で回すとしてもその投手達が次に登板できるのはファイナルステージ3戦目以降になります。
1勝分のアドバンテージもあり前半にたたみかけられると下位球団は少しきつい戦いを強いられることになるのです。
まとめ
CSでの順位による条件の違いは、
3位 常にビジターで遠征になる
2位 ファーストのみホーム開催
1位 シードによる日程の余裕
ホーム開催
1勝分のアドバンテージ