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【現役ドラフト】ブレイクスルードラフトとは?メジャーで実施されているルールはどんなものか【2019】

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今年になって耳にする機会が増えてきた「現役ドラフト」という言葉。

いったいどのような制度なのか、まとめていきたいと思います。

現役ドラフトとは?

現役ドラフトとは、チーム事情などで出場機会に恵まれない有望選手の救済を目的とした制度です。

 

現在MLB(メジャーリーグ)で「ルール5ドラフト」という同様の目的を持った制度があるのですが、それをモデルとしてNPBでも取り入れていこうというのがここ最近の動きであります。

 

「ドラフト」と名が付いている通り、その年の対象となる各球団の選手を他球団がそれぞれ指名し移籍が成立する制度です。

 

日本では現在「ブレイクスルードラフト」という仮称でも呼ばれています。

ルール5ドラフトとは?

モデルとなるMLBのルール5ドラフトの対象選手の条件は以下のようになります。

メジャー40人の枠から漏れている

高卒は5年、大社は4年以上の在籍期間がある

 (移籍があればリセット)

 

また獲得した際にも決まりがあり、

獲得した球団は元の球団に日本円で約1000万の支払い

獲得した選手を翌シーズン1軍の25人枠に登録しなければならない

 

以上を守らなければなりません。守れない場合選手は元の球団に返すことになっています。

 

日本だとどのような条件になるのか?

この制度を日本で取り入れる場合条件を大きく変えて、各チームが納得できるかつ選手の救済が可能なものにしなくてはなりません。

 

対象選手の条件をNPBに当てはめるとどうなるでしょうか?

 

対象外となる1軍の試合に出場する権利をもつ選手は

MLBだと、

40人のメジャー契約選手

NPBでいう

70人の支配下登録選手

 

それ以外の選手は

MLBだと

各球団100人以上のマイナー契約選手

NPBだと

各球団数人程度の育成契約選手

 

これでは対象選手が少なすぎるのでNPBでは1軍の試合に出場する権利を持つ支配下登録された選手も対象になるでしょう。

となると、 考えられるのは

直近〇年の1軍登録日数が〇〇以下、

直近〇年の1軍での打席数又は投球回が〇〇以下、

などという条件に置き換わることだと思います。

 

この条件設定によって実施されるのかどうかが決まると言っても過言ではないので、注目です!

まとめ

現在導入に向けて選手会が動いているようですが、まだ答えは出ていないようです。

個人的に難しいなと思うところは、3軍まで球団を拡大している巨人やソフトバンクがどうしても不利になってしまうのではないかと思うところです。

高卒5年といえば23歳辺りの選手でしょうか、有望な選手でも芽が出るかどうか絶妙なラインだと思います。

通常であれば現役ドラフトの条件を避けるために多少の出場機会を与えつつ育成という方法がとれるでしょう。

しかし先ほど挙げた2球団のようにその数が多い場合はどうすればいいのでしょうか?

折角チーム力を上げるためにお金をかけて球団の規模を大きくした矢先「現役ドラフト」の導入で、まるで他球団のための育成施設のようになってしまえばそれほど残念なことはありません。

在籍選手の人数によって枠が変わるプロテクト制度なども必要なのでしょうか?

なにはともあれすべての球団とファンが納得できる仕組みで導入ができるといいですね!